ドキュメンタリー映画「SANBA "Independent midwife"」
2022年製作 65分 日本語
監督 Paul Edward Foulks
産婆 信友智子
製作 下地均 ・Paul Edward Foulks
編集 下地均 ・Paul Edward Foulks
音楽 國友章太郎
九州福岡県在住の開業助産師 信友智子を
Paul Edward Foulksが撮影したドキュメンタリー映画
"SANBA" (Independent Midwife)
2022年製作
COVID-19パンデミックの間、多くの女性は側に特に愛する夫や家族、友人が居ない中病院で出産しました。 そこは感染を恐れ、環境を制御されていました。
過去を振り返ると、人類誕生以来、家庭での自宅出産が続いており、
私が「未来」と呼んでいるものを推奨する方法はまだ残っています。
彼女が日本で呼ばれる伝統的な助産師「産婆」の助けを借りて。
このドキュメンタリーは、ある「伝統的な助産師」と「彼女」の物語を含んでいます。
観る者にインスピレーションを与え、明確なメッセージを伝えます。
監督 Paul Edward Foulks
監督Paul Edward Foulksの想い
福岡県朝倉市、山間の茅葺き屋根に暮らす開業助産師。「信友智子」病院出産が主な現代で彼女の元を訪れる
妊婦や経産婦はなぜ自宅出産を選んだのか?コロナ禍で激変した病院の在り方。
見直される自宅出産。助産師の仕事。後継者不足。日本のお産を守る為、還暦を過ぎて尚前線に立ち続ける
一人の女性を追う。
開業助産師「信友智子先生」に出逢い、日本のお産の現状を取材させて頂きました。
戦後に減少の一過をたどる自宅出産について「日本の出産選択肢、未来を守る為」と還暦を過ぎて尚、前線に
立ち続け、福岡だけでなく佐賀や大分、熊本迄もお産に駆けつける傍、経験の浅い助産師の教育、
子ども達の性教育、女性の気持ちに寄り添うお茶会等、社会問題についても情熱を燃やす姿を見て、
助産師としてだけでなく一人の女性として強く惹きつけられました。
私自身1964年にイギリスで自宅出産で生まれたこともあり、母親が看護師でもあったことから
多くの共通点をもって智子先生と話をするうちに、何故日本には自宅出産の選択をする人が
極端に少ないのだろう?情報が少ないのだろう?このままだと自宅出産を望む事が困難になるのではないか?
そんな私に智子先生が教えてくれたのは、「出産は多岐で深いことを教えてくれる。お産の有り方はその時代の人々の意識を反映する。それは純粋に「いのち」(自分というものや、赤ちゃんといういのち、
家族といういのち)に向き合う瞬間がお産にはある。
私たちを取り巻く環境は「自然な営み」としての私たちの力を殺いでいる。
そこに向き合い、気づかせていくプロセスが妊娠期だとも言える。助産師としてそのプロセスに寄り添い、
サポートしていくことに深い喜びと責任を感じれずにいられない。」
開業助産師として多忙ながら遊び心があり柔軟な彼女に魅せられ、開業助産師としての仕事、
彼女の元で出産をした家族、これから出産を迎える家族、そしてなにより「信友智子」を知って欲しい。
その想いで作品を作りました。
主人公 信友智子の想い
「サトコサンノエイガトリタイ」
ひょんなことで出会ったポールさんからこんな事を言われた時は驚くこともなく冗談と思った。
しかし、彼はなぜ撮りたいか、説明してくる。
マイノリティー・ミッドワイフ・ロックンローラー・・・
どのワードも私にはしっくりとくる。
だからと言ってドキュメント映画??だめだよ!ダイエットまだ始めてないし・・・・。
結局、ポールさんは私の中にある「葛藤」を見透かしていた。
そう、今の日本で開業助産師で生きることは「葛藤」だらけなのだ。
説得されて、「もういいや!何でも見せちゃうぞ!」と半ば、どうにでもなれい!とばかりに了承した。
約半年間、いろんな場面で張り付かれたし、鋭い質問が襲ってくる。絞り出すように吐き出していくと、
気づいた。「あ、私って産婆に向かおうとしたいんだ!」
産婆という古道具のような響きの存在について自分なりの概念を持ち始めてきた。
そうしてこのドキュメント産婆 Sanba は出来上がった。
少しだけ勇気を出して自分をさらけ出してみた。
そうしたら、意外と平気だった。いや、憧れの湯婆婆的なグランドマザーに近づけたような気がした。
BIO

Paul Edward Foulks (ポール・エドワード・ファルクス)
福岡県在住
英国出身 映像作家、作曲家、起業家
2017年に会社員を引退した後、映画を制作
約5年前から映画制作に携わり、「ショートフィルム」と
「ドキュメンタリー」の両方で5本の映画を監督・制作

信友 智子(のぶとも さとこ)
福岡県朝倉市在住
助産師・春日助産院院長
開業助産師の次女として育ち、大学で助産師の資格を取得
卒業後、神奈川県の北里大学医学部付属病院産科病棟に勤務1984年からは福岡逓信病院産婦人科病棟に勤務する傍ら、
春日助産院にも勤務。2年後に病院を退職
1998年 イギリスのテムズバリー大学助産学修士コース
カリキュラム終了
2005年 春日助産院の2代目院長に就任。
2014年 新たな助産院の展開を目指して、
同県秋月に茅葺きの家を建て、自然豊かな環境で生命を迎える「春日助産院 秋月養生処」を開院
2011年 第33回母子保健奨励賞を受賞
上映について
[上映参加者へお願い]
このドキュメンタリーは、カンヌ国際映画祭COVIDテーマ作品最優秀賞はじめ多くの賞を受賞している
世界中から高い評価を得ている日本の誇るべき作品です。
しかし私たちはこの評価を手放しに喜んでいるだけでよいのでしょうか?
このドキュメンタリーの内容は、今では少なくなってしまった「産婆」の姿を映し出しています。
いのちが生まれる「出産」。その環境がどんどん変化していること、「産みたいように産みたい」と思うことさえも
難しいという状況が増えていること。 このような「今、この瞬間」を生きている私たちにとって、
このドキュメンタリーを観て「ああ、よかった!」では作品の意義は果たされません。
映画の中の「産婆」信友智子は、
「映画の後のディスカッションこそ、最もこのドキュメンタリーの意味がある」と
思っており、単なる「ドキュメンタリー上映会」を目的としていません。
ドキュメンタリーを観て、その後ディスカッションするまでを目的としています。
皆さんの地域で起きていること、見聞きしたこと、それらを、お互いの立場を尊重しながら、
それぞれの想いや経験を否定せず、ぜひ話し合いましょう。
なお、ディスカッションは2025年1月1日より対面のみの開催となります。
オンラインでの信友智子とのディスカッションは今後予定しておりません。
上映後、参加者同士で自由にディスカッションや感想共有をしていただくことは可能です。
本ドキュメンタリーの趣旨に賛同いただける主催者の方は、以下の情報を事務局までご連絡ください:
・氏名・職業・連絡先・このドキュメンタリーを上映する想い
また、参加者の方には事前に上映会参加申し込みの提出をお願いしております。ご了承ください。
お知らせ
産婆ドキュメンタリー上映会の有料化についてご連絡申し上げます。
これまで約2年間、無料で上映会を開催してまいりましたが、今後の運営費用や質の向上を図るため、
2025年1月1日より有料化を実施させていただくこととなりました。
この変更により、より良い上映会を提供できるよう努めてまいります。
上映主催費用:有料
法人主催:20,000円
個人主催:10,000円
要件:主催者及び参加者お申し込みフォームの記入をお願いしております。
信友智子とのディスカッションは希望者のみ、対面で実施いたします。
対面でのディスカッションをご希望の場合、別途旅費・宿泊費等は主催者のご負担となります。
ご不明な点がある場合は以下のContactよりご連絡ください。
今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2025年1月1日
・・・
USB発送時の送料及び着払いは、上映される主催者の負担になります。
上映会で必要な参加料などは、上映を主宰される方がお決め下さい。
事務局では運営は行っておりません。
上映会希望の方はこちらのフォームよりお申し込みください。折り返し事務局よりご連絡致します。
https://forms.gle/L3kwGUAtxpa2Pxcq7
*フォーム記入だけでは事務局に通知されず気づかないことがあります。
フォーム記入後はお手数ですが一度メールにてsambadocinfo@gmail.comへフォーム送付をした旨ご連絡ください。